「あ、ここにあった」で立ち止まる
食品1年目の信頼棚
Zenken株式会社が運営しています。
「お客様が本当に必要な商品を、きちんと揃えておく」。そんな当たり前を、どこまでも丁寧に貫いていく姿勢が、信頼される売場をつくっていきます。
今回ご紹介するのは、三角商事(ルミエール)で食品部門を担当している新卒1年目の中村 尊さん。毎日の発注、補充、売場づくりに真摯に向き合いながら、「任せてもらえる担当者」を目指して奮闘する姿を取材しました。
お客様の声に耳を澄まし、自分の働き方を模索する1年目のリアルな視点が、就職活動中の皆さんにとってもきっと参考になるはずです。
やりがい に変わる場所。

ルミエールは福岡を中心に23店舗を展開する地域密着型ディスカウントスーパー。売上などの数字目標よりも、「誰かの役に立つ」を大切にし、「やりたい」と思う若手には売場や企画をどんどん任せる文化が根づいています。
毎日訪れるお客様に「安くて助かるね」「ありがとう」と言ってもらえるよう、現場が工夫を重ねる。そんな「やりたい」が「やりがい」に変わる場所を、本気でつくり続けています。

福岡県出身、九州産業大学の人間科学部を卒業後、三角商事(ルミエール)に新卒入社した中村さん。現在は箱崎店の食品部門で、お菓子やレトルト食品など幅広いアイテムの売場づくりを担当しています。
決して派手な仕事ではないからこそ、「当たり前の信頼」を丁寧に積み重ねる。その日々が、自分自身の成長にも確かな手応えを与えてくれるのだと、中村さんは語ります。
自分が納得できる選択のために、「働く人」を見て決めた
実は、就職活動の段階では業種や職種にはあまりこだわっていませんでした。決め手になったのは「この人たちと一緒に働きたい」と思えるかどうかです。
合同説明会に参加したとき、ルミエールの説明内容が他社とはまったく違っていて、仕事の話より「どう生きるか」「どんな社会人でありたいか」というような話が多かったんです。
満員電車で無表情な大人たちを「ゾンビみたい」と例えて、「自分の人生をちゃんと生きよう」と語ってくれたのが印象的でした。こういう価値観の人たちと一緒に働きたいなと思えたのが、入社のきっかけです。
大学では卓球部に所属していて、4年間しっかり活動していました。サークルではなく部活動だったので、規律も厳しく、練習もハードでしたが、その分仲間との信頼関係や責任感をしっかり学べたと思います。
アルバイトでは接客業をしていたこともあり、人と関わることへの不安は特にありませんでした。どちらかといえば人見知りな性格だったのですが、そういった経験があったからこそ今はお客様や職場の人とも前向きに関われていると思います。
最初に驚いたのは、お客様の多さです。大学時代のアルバイト先と比べても桁違いで、開店から閉店までひっきりなしに来店されることに驚きました。
また、実際に現場に立ってみると、売場づくりや発注、陳列など、従業員が担っている仕事の幅広さにもびっくりしました。買い物していたときは気づかなかった裏側の仕事がこんなにあるんだ、というギャップは大きかったですね。
でも、それと同時に「自分でやろうと思えば、どんどんチャレンジできる環境だ」と感じられて、これからの仕事にワクワクしたのを覚えています。
見やすく、整っていて、どこに何があるかすぐに分かる売場に
現在は食品フロアの中でも、お菓子やカレー、レトルトご飯、ふりかけなどを中心に担当しています。
その中でも「半生菓子」と呼ばれる日持ちのするお菓子類やパックご飯などは、発注も売場づくりも自分が主に任されています。
本部から送られてくる商品に関しては、発注していないものも含めて売場に出しながら、レイアウトを整えたり、新しい商品が来たときにはどこに配置するかを考えています。現在は正社員2名、パート4名の計6名体制で、チームで協力しながらフロアを支えています。
最も大切にしているのは、「決して欠品を出さない」ことです。せっかく商品を目当てに来てくださったお客様に、在庫切れでご迷惑をかけるのは避けたい。多少在庫が多くなっても、欠品しない方がいいと考えています。
もうひとつは、「お客様が買いやすい売場」を意識しています。見やすく、整っていて、どこに何があるかすぐに分かる状態。ぐちゃぐちゃに並んでいたり、異なるカテゴリの商品が混在していると、買い物がしにくくなってしまいます。
商品の「顔」をきちんと見せて、関連商品はなるべく近くにまとめておく。そんな気配りが、お客様の「つい手が伸びる」体験につながっていくと思います。
正直、まだ「これが成功だ!」と胸を張って言えるような経験は多くありません。でも、自分で作った売場をお客様が立ち止まって見てくれているのを見ると、「少しは魅力的に見えたのかな」と思えて嬉しくなります。
先輩たちのように売上で明確な成果を出せるようになるのが今後の目標ですが、まずは目の前のお客様が気持ちよく買い物できるよう、日々改善を重ねています。
自分が最も成長したと感じているのは「コミュニケーション」です。入社前までは、自分から話しかけることが苦手で、友人もごく限られた人と深く関わるタイプでした。でも仕事を始めてからは、お客様はもちろん、取引先の方、他部署の方など、多くの人と関わる機会があります。
最初は緊張しましたが、徐々に「人と話すこと自体が楽しい」と思えるようになってきました。今では自分から声をかけることも自然にできるようになり、人と関わる幅が大きく広がったと実感しています。
「いいものを、安く」。この理念にはとても共感しています。
品出しをしていると、お客様の「安いね」「これ助かる」といった声が聞こえることがあります。そんな時、自分がしている仕事が、お客様の生活に確実に役立っていると実感できるんです。
また、説明会のときに「嘘をつかない」「ズルをしない」という言葉を聞きました。これは、私自身が大事にしている価値観でもあります。正直で誠実な仕事が、結果として「安くて安心な商品を届ける」ことにつながる。だからこそ、日々の行動にも責任を持って取り組むようにしています。
「ここに来れば欲しいものがある」と思ってもらえる売場に
今は、まず食品担当として自立できるようになることが一番の目標です。日々の発注・売場管理・在庫対応など、すべてをスムーズにこなせるようになることで、お客様にも「ここに来れば欲しいものがある」と思ってもらえる売場にしたいと考えています。
それに加えて、今後は売場イベントや試食企画などにも挑戦してみたいです。まだまだわからないことだらけですが、挑戦することでしか見えない景色もあると思うので、機会があれば積極的に取り組んでいきたいと思っています。
10年後、20年後の自分についてはまだ明確なビジョンはありませんが、「信頼される担当者」になりたいという想いは強くあります。
お客様からも、「この売場は品揃えがいい」「いつ来ても安心」と思ってもらえる存在に。そして社内の仲間からも、「あの人の仕事は丁寧で任せられる」と言ってもらえるようになりたいです。
入社前はバイヤーにも興味がありましたが、今は店舗業務にもやりがいを感じています。どちらに進むかはまだ決めきれていませんが、どの道でも「お客様にとって価値ある存在」であり続けたいと考えています。
最近は「転職が当たり前」と言われることも増えましたが、だからといって「とりあえずどこかに入ればいいや」と思って就活すると、入社後に後悔するかもしれません。
私自身、「人との相性」「会社の考え方」で選んだ結果、今は納得して働けています。
どんな仕事をするかだけでなく、「どんな人と働くか」「どんな会社の考え方に共感できるか」も、しっかり見て選ぶのが大切だと思います。
納得できる会社が見つかるまで、焦らず自分のペースで頑張ってください。応援しています!
「見やすい」「買いやすい」は、誰かの信頼になる
中村さんのインタビューからは、「お客様に対して誠実でありたい」という真っ直ぐな姿勢が伝わってきました。
派手なエピソードはなくても、目の前の売場に丁寧に向き合い続ける姿は、確かな信頼を育てていく。
入社1年目だからこそ気づけた「感謝される喜び」と、「自分の成長を感じる瞬間」。
あなたのやりたいも、きっと売場の中に見つかるはずです。
